ソロシンガーで弾き語りやカラオケ形式の人で良く使うのが、
ライブバーというお店や音が出せる飲食店。
こちらは基本的に出演は無料でその代わりギャラも無いというスタイルが多い。
そこでそのライブバーのオーナーが、シンガーさんに対して、
「なんかイベントやってよ!」
こういうオファーが結構あると思うのです。
この時にいろいろな知り合いのミュージシャンに声かけて、
複数組でイベントになることが多いですが、
ライブバー程度の大きさなら恐らく演者だけで7~8割は席が埋まる。
するとその演者たちが飲食したらそれなりの売上も上がる。
だからまた「次回もやってよ!」と褒めてイベント企画をしてもらう。
こんなのをたくさん見てきましたが、
僕はちょっとここに疑問があります。
演者であれ、お客であれ集めてるのはイベントを主催した人。
ライブバーからすればミュージシャンにイベント主催させておけば、
お客が居なくても、演者の飲食費で売り上げが上がるという事。
つまり売り上げが上がってるのはイベントを主催した人のおかげなんです。
この場合、ギャラという形ではなくても、
例えば飲食や飲み物の提供といった形で主催した人にはわかりやすく還元するべきだと僕は思ってます。
僕がオーナーなら、何かの形でお礼をするという事をやるだろうな~と思うのです。
だってオーナ自体が集客してるわけじゃないので、
あくまで主催者が呼んでる場合は主催者には必ず還元したいものです。
でもそういう還元の無いライブバーも結構見受けられるのです。
そしてこういうお店ほど有料LIVE開催を嫌います。
何故かというと、来店した人に対してチャージ無料を植え付けたいのです。
そして主催者が集客した人たちを自分の店の常連客にしたいのです。
だからチャージ方式を嫌うオーナーも多く存在します。
それだけ頑張って声かけて、お店の売上になってるのならわずかでも、
お金で無くても何かの形で還元してあげたほうがいい。
世の中持ちつ持たれつと思う。
これはプロ、アマチュア関係ないと思ってます。
人としての心の問題だと思うのです。
人に動いてもらったときは僅かであっても何かの形で返す。
これによって良好な関係が続くのだと思います。
なぜかインディーズ界の音楽の場合だと集客しようが報酬はゼロが当然。
でも売り上げは全部店のもの。
こんな考え方がまかり通ってる気がします。
ライブバーからすればミュージシャンをおだてておけば、
集客してくれるし、タダで動いてくれるからいいよね~
そう考えてるところも少なくないんじゃないかな?
それが当たり前になって気づいてない人も多いかも。
こういうのがスタンダードなモデルになっちゃってます。
演者からすれば音楽できるだけで有難いと思うかもしれませんが、
その考えって意外と長く続かないもので、ある日突然、
私、何やってるんだろ?と我に返る時が来ます。
僕もその1人です。
あるお客さんに急に言われました。
「それだけ動いてるなら絶対対価貰わないとダメだよ!」と・・・
自分が必死に動いて集客もして、売り上げもそこそこ上がってるはずなのに、
自分が食う飯もなぜが自腹で払ってる。
この考えを許してたら音楽で飯食うなんていつまでたっても出来ません。
完全趣味の人は好きに考えればよいと思うのですが、
将来音楽を仕事にしたいと思うなら改めたほうが良いです。
ただ、お店側もミュージシャンに集客してもらったときは、
何らかの形でちゃんと返してほしいなとつくづく思います。
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